伝統的な剣術
多くは師が身につけた形(攻防パターン)の全体を、難易あるいは重要性の順にしたがって数段階に配し、門弟は師について各段階の形を一つずつ身につけ・・・
各段階を修了することに認定書を受け、次の段階に進むことになっていました。
柔術の竹内流を例にとれば、各段階は、達者、目録、次薦、免評、印可と名づけられ、それぞれが53種、67種、58種、142種の形を含み、最終段階の印可のみ口伝によるとしました。
武の技の教授システム、それはスポーツ教育産業家としての家元にとって企業秘密とも言うべきものです。
他流試合を厳禁したのも、その遺漏への恐れが作用していたといってよいでしょう。
精神修養を旨とするスポーツ教育産業家としての流派家元にとって、教授上の安全は常に心がけておくべき事柄でしょう。
その結果、真剣や木刀に代えて竹刀が、また、軽便でよく練習の打突に耐える面や小手や胴が工夫開発されます。
それまでの剣術の練習といえば木刀による専ら形の反復練習に終わっていましたが、いまや防具の出現によって、今日と同様の打込練習が可能になったのです。
打込練習は死傷を伴わない安全な試合を保証します。